自律神経は素直です

更新日:2018.08.03

執 筆:整体師 飯島淳

自律神経は、ある意味とても素直な反応をします。
緊張するときには交感神経が働き、リラックスするときには副交感神経が働きます。

心理的に嫌なことがあれば交感神経が働きます。
自律神経は素直なので、仮に自分自身では嫌なことと思っていないことでも、奥の奥の本心で嫌だと反応していると、交感神経が働いてしまいます。
知らぬ間に、なぜか交感神経が働いているのです。切ないですね…

知らぬ間に働いている自律神経は、自分でもだませないということです。
自分自身に「リラックスしているよ」と言い聞かせていても、本心が違うと交感神経が働いて緊張状態になります。
素直なまま、自律神経の反応が出るのです。 自分の表層の感情は、二の次になってしまいます。

自律神経が反応しているということは、それが自分の本心だとも言えるでしょう。
自律神経の反応が、本当の自分の反応な訳ですが、この本心を感じている人はどれだけいることでしょうか。

表層の感情はしっかり感じていても、奥底の感情は実際分かっていないことが多いと思います。
感じていると思っていても、自律神経が違う反応をしてくることがあるでしょう。
それはすなわち、自分の本心を本当の意味では分かっていない、気が付いていないということです。

自分ではストレスを感じていなくても、素直な自律神経が反応しているのだから、自分にとってはストレスになっているのだと、気付く手立てにして下さい。

この素直な自律神経の反応に気付けるようになると、症状が悪化する前に対策が打てます。

  • 今日は早く帰って寝よう。
  • この人と話すとストレスになっているようだから、早目に切り上げよう。

という風に自分で先にコントロールしましょう。

ストレスが溜まって交感神経が働き過ぎる前に、自分で対策を打てるようになると、自律神経に負担をかけにくくなれるでしょう。


では、交感神経の反応で、感じやすい一例を挙げると…

  • 呼吸が浅くなる
  • 身体がこわばってくる
  • 胃の付近がキューっと締め付けられる
  • 手に汗をかく
  • 胸が締め付けられる

他にも自律神経は、色々な刺激に対して反応します。 例えば、目の前に急に光が当たった場合は、瞳孔を閉じる指令を出します。 因みに、この指令が上手くいかないと、眩しく感じるという状態になります。 最近眩しく感じることが多いと思ったら、交感神経の働きが強くなっている可能性を考えても良いでしょう。


この様に、自律神経の働き方によって身体は反応します。 症状として現れることや、症状というよりは何となく身体の変化を感じることなど、 素直な自律神経の反応により様々なことが分かります。

自分の本心に素直になることは、人生をより良いものにしてくれることでしょう。 素直な心を育てながら、素直な自律神経の反応に気が付けるようになりましょう。

自律神経