体と心の状態を確認して自分を知る

更新日:2021.05.07

執 筆:整体師 飯島淳

皆さんは、自分のことはざっくりと分かっていると思います。
しかし、自分を全て理解しているかと問われると、疑問が湧く人が多いのではないでしょうか。

現在の体と心の状態を理解し、「自分を知る」ことで、ストレスに対して対策しやすくなります。

現在の自分の状態を知る

自分のことをしっかりと知るのはとても重要です。
体がどんな状態か感じていると、心の反応にも気付きやすくなります。
心がどんな状態か感じられると、体の変化にも気付けます。

今、どんな気分なのか
今、何がしたいのか
今、体のどこがどのように不調なのか
今、呼吸はどうか
今、右腕と左腕どちらが軽いのか

普段は何となく感じている体の感覚や心の状態を、明確に感じ取る。
今この瞬間に、どのような体や心の表現がなされているのか、しっかりと感じてみる。

すると、呼吸が浅くなっているのを感じるかも知れません。
その呼吸の浅さに集中してみると、不安を感じていることに気が付くかも知れません。
表立った大きな不安ではなくても、見つかる可能性があります。
気が付いたことで、この不安への対策ができるでしょう。

もしもこの不安に長く気が付かなければ、その分だけストレスは溜まってしまいます。
自分の状態を知ることで、早目に対策ができ、ストレスを溜め込まずに済みます。

体や心に意識を集中させ、自分がどんな状態なのかを理解すると、自分でも気が付いていない体や心の状態を感じられます。
自分の状態を知ることで、今何をしたら良いのかヒントが生まれるでしょう。

自分を知るための方法

体と心を知ることで、本当の自分の状態に気が付きます。

体の感覚で、何を感じるのか。
心の状態で、どんなことを思うのか。

では、自分を知るための方法をお伝えいたします。

体のどの部分が重たいか、緊張しているのか、冷たい・暖かいのか、また違和感を覚えるところがあるのかなどを感じてみましょう。

例えば、「右胸がなんだか重たい」ならば、そこをしっかり感じる。
右胸の重たさを感じている時、どんな気持ち、感情が湧いてくるでしょうか。
感情が出てこない場合、先ずは体の感覚を感じているだけでも構いません。

体の感覚を感じづらい人は、手足の重さの違いや呼吸の状態を感じてみるとよいでしょう。
例えば、立った時に左右の足の裏のどちらに多く体重が乗っているのかを感じてみましょう。

体の感覚から、心の状態を感じてみる。
体の感覚や、出てきた心の状態を理解することで、次への一歩に繋がります。

また、心の状態から体を感じる方法もあります。
ストレスに感じていることを考えてみます。
その時、体はどのような反応をするでしょうか。
体のどこかが、キューっと締め付けられるかもしれません。

心の状態から、体の感覚を感じてみる。
体が反応している場所の筋肉を和らげるなどの対策をすると、ストレス軽減に繋がります。


このようにして、体と心の状態をしっかり知ることが、ストレスを減らすための対策に役立つでしょう。



自律神経