更新日:2024.05.09
執 筆:整体師 飯島淳
皆さんには交感神経と副交感神経のどちらを優先的に使う習慣がありますか?
使っている自律神経に差があると、問題が起こる可能性が広がります。
どちらの自律神経を使うといいのか考えましょう。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。
自分はどちらを多く使っているのでしょうか。
交感神経が働くと、活発に動いたり、筋肉運動をしたり、自分の意思を持ち行動し怒りや喜びをしっかり出したりします。呼吸は早く浅く、筋肉は固めです。
副交感神経が働くと、幸せを感じ、穏やかに過ごし、相手のことを思いやって行動します。呼吸はゆっくりで、筋肉の緊張は少ないです。
2つの自律神経は同じ量を使えていることが望ましいです。
交感神経が100使えるなら、副交感神経も100使える状態がベストです。
ですが、人によって優先的に使う自律神経があります。
副交感神経を優位に使う人は、必然的に交感神経を使う量が少なくなります。
例えば、嫌なことがあったら、怒りの感情をしっかり出さずにいる。自分の対応でどうにか穏やかに乗り切ろうと考える。時が過ぎるのを待つ。
副交感神経での対応が癖となっているパターンがこれになります。
決して悪いことではありません。この対応も方法の一つです。
ですが、いつもこの対応で感情を出さずに抑え込んでしまうと、交感神経を使わずに過ごすことになります。
すると、交感神経の働きは弱まり、100欲しいところが50といったように弱くなってしまうのです。
このケースの逆のパターンで、いつも怒りを出し続けるのが癖の人は、交感神経を多く使うため、副交感神経の働きが弱くなってしまいます。
使っている自律神経に偏りがあると、自律神経に不調を来たす要因になってしまいます。
いつもの自分の対応を知り、使っていない自律神経を見つけましょう。
自分の対応で優先的に使う自律神経が分かったら、使う頻度の低い自律神経を使う訓練をしましょう。
副交感神経優位で交感神経を使うのが少ない人は、交感神経を刺激する訓練をしましょう。
交感神経優位で副交感神経を使うのが少ない人は、副交感神経を刺激する訓練をしましょう。
この訓練には、出来ないなんてこともあるでしょう。
例えば、大きな声が出せない。または、出したくない・・
この時、いきなり無理やり行うのはストレスになります。
ハードルの低い出来そうなことから始めましょう。
大きな声を出している人の映像を観る、大きな声で出してみたい感情を書いてみるなど。
自分の苦手な自律神経に刺激を入れましょう。
自律神経の器が広がれば、色々なストレスにも対応がしやすくなり、ストレスとして体に残らなくなります。