自分の常識を変えてみる

更新日:2021.04.02

執 筆:整体師 飯島淳

ものの見方、出来ごとの捉え方・考え方には、その人なりの経験や癖があるものです。
考え方が変わると、ストレスが軽減することはよくあります。

自分の中の常識を、少し変化させてみる。

すると、大きな気づきが得られることでしょう。

自分の常識

私達は、生まれてから、それぞれの家族・地域・友人・学校のもと生活することで、様々な反応が身に付いています。そこで培った自分の常識の中で、色々な考えが出てきます。
その常識に囚われ過ぎていることで、ストレスを生みやすくなる場合があります。

自分の常識で考えている時、その判断は楽なものになります。
しかし、常識外の行為は、「違うこと」「ダメなことだ!」と、ストレスとして考えてしまいます。

例えば、期待されたことに対し、絶対にその期待には応えなければならない、という世界で育っていると、期待に応えないのは悪いことだ、応えることが当たり前だ、となってしまいます。
そこに何の疑問も浮かびません。
相手の独りよがりな期待であっても、それに応えられないと、自分に罪悪感が生まれてしまいます。

その期待には、「本当に」「本当に」応えなければ悪いことをしているのかを考える必要があります。もしも、その期待に応えなくても悪いことをしている訳ではない場合、自分で勝手に苦しんでいたことに気が付くでしょう。
相手の勝手な期待に応えないという選択肢は、自分の想いを大切にしていると認識する、更にその選択肢も常識内に組み込めると、自分を楽にしてあげられるでしょう。

自分の中の常識が出来ることは、判断基準が有り良いことですが、今の常識外も受け入れられる思考にすると、対応出来る範囲が広くなり、ストレス軽減の手立てとなることでしょう。

可能性の広がり

小学生の時の常識と、20歳の常識は全然違います。
小学生は、自分で運転してドライブに行こうとは思いもよりません。
20歳は、運転免許が取得できるので、好きな車でドライブに行こうという発想が生まれます。行動範囲がとても広がり、自由度が増します。

元メジャーリーガーの野茂投手は、アメリカに渡る時、日本人がアメリカで通用するはずがないと言われていました。これを覆して、1年目から大活躍です。
すると、常識が変わり、その後次々と日本人がアメリカで活躍するのです。

常識が変わる事で、その後の人生や生活に変化が生まれます。
一個人であっても、自分なりの常識を変えることで、捉え方・考え方の質が今までとは違ってきます。
すると、ストレスにならない場面が増えることでしょう。
嫌だと思っていたことが、成長の糧になると思えたら、少し前を向けるでしょう。

自分の常識と相手の常識は、必ずしも同じとは限りません。
そういう考え方もあると学び、自分の常識を広げることで、ストレスは減らせるでしょう。
凝り固まった常識がある時には、一度姿勢や行動を変えてから考えてみましょう。
体からの情報が変わると、思考の変化も生まれやすくなります。