血液をきれいにする体の反応

更新日:2016.05.01

執 筆:整体師 首藤彩

うつ・自律神経失調症の改善には、きれいな血液が重要

小食と空腹感は血液をきれいにするのページでは、「小食、空腹感を味わうことで血液がきれいになる」というお話しをしました。

このページでは、血液をきれいにするための体の反応について説明していきます。

自律神経を整えてうつ・自律神経失調症を改善するためには、「血液がきれいな状態」はとても重要なことです。
血液が汚れると、血液を浄化しようと様々な反応を促して、病気にかからないようにします。

下記が、血液をきれいにする5つの反応です。

  1. 嘔吐・下痢
  2. 発疹(じんましん・湿疹・化膿疹)アトピー
  3. 炎症による発熱、食欲不振
  4. 動脈硬化、出血・血栓
  5. ガン腫

それでは、それぞれの反応について説明をしていきます。

血液をきれいにする5つの反応

嘔吐・下痢

ヒ素などの有害物質や、腐敗物質などの有害物質が口を通して胃腸に入ってくると、胃液を大量に分泌してそうした物質を薄め、嘔吐して排出しようとします。

有害物質が胃を通って小腸から大腸にまで達すると、嘔吐はできないので、腸液、膵液、胆汁などの消化液を大量に分泌して薄め、下痢によって排泄します。
食べ過ぎて排泄機能が低下し、毒素が溜まったときも下痢をします。

便秘と下痢を繰り返す方がおりますが、これは便秘で毒素が溜まり、体がその毒素に耐えかねて下痢をして排出するということを繰り返しているのです。
この状態は、自律神経にかなり負担がかかっています。

発疹(じんましん・湿疹・化膿疹)アトピー

湿疹やじんましんを総じて発疹と言いますが、発疹とは簡単にいうと体の中の毒を皮膚を通して外に出そうとしている状態です。

「食べ過ぎ」「肉やチョコレートの摂り過ぎ」「自分の体に合わない食物の摂取」などの「急性の発疹」以外でも、長年かかって体内、血液内に老廃物や有害物など毒が溜まってくると、血液中の白血球が察知してアレルギー反応を起こし、皮膚を通して排泄しようとします。

西洋医学ではその発疹の出方によって病名が異なりますが、東洋医学では出方にかかわらず、発疹は血液内の毒を皮膚を通して排泄していると捉えます。
発疹だけではなくアトピーなども同じで、皮膚から毒を出そうとしていると捉えます。

炎症による発熱、食欲不振

肺炎、気管支炎、胆のう炎、膀胱炎など「炎」とつく病気は総じて「炎症」といわれます。
医学の祖ヒポクラテスは「炎症は人体に備わった自然治癒力により、病的物質を燃焼し、料理する過程である」と述べています。

「炎症」には「食欲不振」がつきものですが、血液を汚す最大の要因が「食べ過ぎ」なので、一時的に食欲をなくして血液を汚さないようにする反応と考えられます。

動脈硬化、出血・血栓

動脈硬化

炎症や発疹を起こす体力のない老人や、逆に体力がありすぎて少々の血液の汚れでは何の痛み、痒みも感じず炎症や発疹を起こさない強健な人の場合、血管の内壁に血液の中の老廃物をコレステロールなどと沈着させて、血液を浄化しようとします。

出血・血栓

血管が細すぎて血管壁に汚れが沈着できない場合、血管壁を破って汚れた血液を排出(出血)させるか、汚れた血液を一か所に固めて、残りの血液をきれいに保とうとします。

ガン腫

自然医学の世界権威である森下敬一博士は、「ガンは血液の汚れの浄化装置である。」という理論を打ち立てました。

ガンに共通する症状として出血があります。(胃ガン→吐血、肺ガン→喀血など)
こうした症状はガン腫が汚れた血液を排泄して血をきれいにしようとしている反応と考えられます。

血液をきれいに保つことは自律神経を整え、うつ・自律神経失調症やその他の病気にならないためにとても重要なのです。

以上、血液をきれいにする体の反応についてお話していきました。