運動の効果

更新日:2024.01.08

執 筆:整体師 飯島淳

今年こそは、健康のため「運動を習慣にするぞ!」という方もおられることでしょう。
運動は、健康になるためにとても良い効果を上げてくれます。

しかし、なんとなくやろうと思っても続かない人が多いです。
健康のためとは・・・
筋肉を強くしたいのか。ダイエットして痩せるためなのか。
運動による「うま味」を感じないと重い腰が上がらないものです。
それでは、運動による「うま味」としてどこに焦点をあてるのか。
今回は、「脳を変化させる」ことを目的としてみましょう。

運動で脳が活性化

運動をすると、脳の細胞が活性化します。
とくに運動を継続することで、海馬といわれる記憶や認知機能を司る部分の細胞が大きくなることが分かっています。
海馬は、ストレスを受け続けることで、萎縮してしまいます。それはすなわち、物忘れや認知機能の低下に向かってしまいます。
65歳以上になると、週2回以上の運動をする人は、しない人よりも認知症になる確率が50%も低くなるのです。これはとても大きな数字ではないでしょうか。

運動によって、脳内に栄養因子が増えます。そうすると脳の神経伝達のスピードの上昇や細胞の成長・強化につながります。
そして細胞が死なないように守ってもくれるのです。
そして、記憶力の向上・ストレスの解消・うつや不安の軽減・老化防止に大きく役立ちます。

うつに対しては、薬だけの人より運動だけの人の方が、再発率が低くなっているのです。
これは、運動によって脳の活性化を図り、ストレス耐性を挙げたことによって、同じ状況になってもうつにならずにいられるようになったという証です。

また、運動することで思考や感情を司る前頭葉も活性化され、感情や思考・行動のコントロール力が上がるのです。
これらのコントロール力が上がると、ストレスを受けにくい状態となります。

いくつになっても運動をしよう

幼少期からでも、運動することによって脳が活性化されますので、学習能力は上がりやすくなります。
IQや言語能力にも、体を動かしていない子とは差が出てきます。

「オギャ~」とこの世に誕生してから、心臓を動かし体を動かすことから始まる体。
体は動かすことで活性化されます。
特に、すべてに指令を送る脳に与える影響は偉大なものです。

体を動かさなければ、老化の道を進むのです。それは30歳でも同じです。
とにかく、若いうちからたくさん運動をして体を動かす。年を取っていくとなおさら運動が必要です。
運動で脳を活性化させ、強化・成長・老化の防止に役立てましょう。

運動は、なんでも構いません。
ウォーキング・ジョギング・ウエイトトレーニング・心拍数が上がる動作・インターバルトレーニング・ヨガなど。
また、複雑な動作も取り入れてみましょう。
それでは、自分に見合った運動から始めてください。