水も毒になる 水毒のおはなし

更新日:2014.08.21

執 筆:整体師 飯島淳

水分の摂り過ぎも、問題なんです。

あなたは、水分を摂り過ぎていませんか??
「ミネラルウォーターをたくさん飲めば健康になれる」と考えていませんか?

  • 健康のために1日2ℓの水をガブガブ飲む
  • 美容のために飲む

など過剰に摂り過ぎる人も増えてきているのではないでしょうか。

勿論、水分を摂る事は大切です。
しかし、摂り過ぎる事も問題になるのです。
例えば、植物に水をやり過ぎると根腐れして、やがては枯れてしまいますよね。

雨が降り過ぎれば洪水などの被害にもつながります。人間も水分を摂り過ぎれば、色々と体に害を起こしやすくします。
このような水分が多過ぎる事を漢方では「水毒」といいます。

水毒症状が体に与える影響

体の中に過剰な水分は「冷え」などを引き起こします。
雨に濡れると体が冷えたり、入浴後、肌や髪が濡れたままだと湯冷めしたりしますよね。このように、「冷え」が体に出てきた時に体は余分な水分を排出しようとします。
水分を排出する事で体を温めようとしたりするのです。

例えば「寝冷えをすると下痢をする」とか、「冷えて風邪を引くと、くしゃみや鼻水が出る」など体の自然な反応です。
この水分の排出が上手く出来ないと、体は水溜りのようになり、新しい水分を吸収する場所がなくなってしまいます。余分な水分が増えてしまうのです。

今の例は、「冷え」などの状態が出た時の排出ですが、普段から水分の排出はたくさん行われています。まずは、息から水分を排出。寒い時に息を吐くと白く水蒸気のようになったりしますよね!
この吐く事での排出が約400ml。皮膚からが約600ml、その他は、小便で約1000から1500ml、大便で約100mlだそうです。

全てを合計すると1日に約2100から2600mlぐらいの排出があります。 運動などで汗をかくとまた変わるとは思いますが・・
また、日頃から汗をやたらとかく人は、体内に余分な水分が溜まり過ぎているサインだったりするのです。
体が要らない水分を捨てようとしているんですね!

水毒対策

ではどうすればいいのか。対策としては排出に対して、体内に入ってくる水分を大体同じぐらいにすれば良いのです。
通常、水等の摂取で約1000から1500ml、食物から約800ml。
それと体内で燃焼されて作られる代謝の水分が約300mlで、合計すると1日に約2100から2600mlぐらいなのです。

したがって、意識して余分な水分を摂ったり、尿の出が悪かったり、汗をかかなかったりして、水分の出入りのバランスを崩して、入る方が多くなってしますと、体内に余分な水分が溜まり「冷え」や、その先には「痛み」へと変わってきたりするのです。

まず考える事は、

  • 温かい飲み物を摂ったりして胃腸の吸収を良くして、尿をスムースに出す。
  • 汗を適度にかいて出す。出した分だけ水分は入れる。

このような事を考えながら生活してみてはいかがでしょうか。
寒い冬、体を温めて、余分な水分を出して、毎日過ごしていきましょう!!