冬の水分補給

更新日:2020.01.07

執 筆:整体師 飯島淳

1月になり、これから2ヶ月ちょっとは寒い日が続くことでしょう。
冬になると、空気は乾燥します。東京や神奈川では、雨や雪が降るのは少なくなります。
1月・2月の降水量は、一番多い9月と比べても4分の1ぐらいとなっています。

寒くなると部屋ではどうしても暖房器具を使い、益々部屋の中が乾燥してきます。
加湿機などを使わずに暖房を使っていると、あっという間に湿度が30%ぐらいになります。
室内でも湿度が60%ぐらいを保つことが必要です。
外でも室内でも空気が乾燥することで、体も乾いてしまいます。

冬は脱水に気付きづらい

夏場のように汗をかいて分かりやすく出ていると体感出来れば、自然と摂ろうという行動になります。
しかし、冬は分かりやすく汗をかくということがあまりありません。
そうなるとどうしても水分補給する機会が減ってしまいます。

多少汗をかいたとしても、乾燥しているので皮膚はすぐに乾いてしまいます。
汗をかいたと実感しにくくなります。
乾燥している室内で寝ている時でも、水分は減ってしまいます。
一日の中で、汗をかかなくても体から多く出ているのです。
一日で小便・呼吸・皮膚などから約2リットル~2.5リットルぐらいが排泄されます。
ですからその分の補給が当然必要になります。
夏場のように汗を多くかいた日は、その分多く摂取する必要があるという訳です。

足りないと、不調が現れる

体の水分量を保つのはとても重要です。
体は60%ぐらいが水分で占めています。
これが足りないと、エネルギーが回りません。ガス欠になります。
車のガソリンが無くなったのと一緒で、走り出すことができません。
足らなくなることで、血液もドロドロになってしまいます。
当然ですが、お肌のうるおいが無くなってしまいます...。

この時期に多く発症するインフルエンザ。
インフルエンザウイルスは、低温や乾燥することで増殖しやすくなります。
鼻やのどの粘膜が乾燥してくることによって排出が出来なくなり、粘膜でウイルスを撃退出来なくなります。
こうなると、インフルエンザウイルスの猛威が体の中に攻撃力高めて入ってきます。
インフルエンザウイルスから体を守るためにも、補給が欠かせないのです。

こまめに摂取して、冬を乗り切ろう

なんとなく寒くなると、飲み物を飲むという行為が減ってきてしまいがちです。
体のエネルギーを回すため・インフルエンザウイルスから体を守るため、そしてお肌の潤いを守るためにも必要量の摂取を心掛けましょう。
のどが渇いたと感じた時は、脱水の始まりと捉えましょう。

一度にゴクゴク飲まず、一口で飲める量をこまめに摂りましょう。
寒い冬を、しっかり水分補給をして過ごしましょう。