疲れを回復するメカニズムとは

更新日:2019.09.24

執 筆:整体師 飯島淳

疲労と回復力のバランスはとれていますか?

自律神経は体を調節するために、たくさんの体力を使っています。
体力をたくさん使ったことで、疲れが出てきます。
夜寝てから朝起きてもなかなか疲れが取れていない。梅雨・夏の疲れが蓄積されていて取れないまま10月に入っている方もいるでしょう。

疲れを持ち越していませんか?

暑かったので冷たいものを多く飲み、お風呂に浸かるのではなくシャワーで済ますというように、体を温めない期間が長くなれば、それだけで体・内臓には負担がかかってしまいます。
内臓から体を温めていくこともみなさんご存知の通り重要です。

疲れを回復させるには、体力を使った量に対して回復力の方が同じか上回ることが必要です。
体力を8使ったとしたら、回復力は8以上必要になります。
仮に体力を8使い、回復する力が4だとしたら、疲れが4残ったまま翌日を迎えるという訳です。
これが蓄積されると膨大な量になり、1日や2日休んだだけではカバー出来なくなってしまいます。

体力を把握することが大切

人により元々の体力も当然違いがあります。人と比べる必要はありません。
ただし、自分の体力がどのくらいあるのかを分かっている必要があります。

掃除・洗濯・そして買い物を1時間ぐらいしたとします。
それで、翌日は朝から体がだるくて動けない。気力も湧いてこない。
このような場合は、その行動の体力は、今のその人には多過ぎたということになります。

以前は出来ていたのに、今は出来ないということがよくあります。
その時は、疲れが多く出てしまって、体力が減ってしまっていることになります。
この時には、自律神経の力も弱ってしまい回復力が低下しています。
このような人は、体力の余力をたくさん残して1日を終えましょう。

刺激を減らして、疲れを取ろう!

現代は、パソコンやスマホなどで目を酷使して物凄い量の情報が脳に入ってきます。
脳はこの情報を入れるのに大量の体力を使います。
これはとても疲れます。人間の脳は、どんどん大きくなっている訳ではありません。
スマホのギガバイトのように、設定を変えれば容量が大きくなる訳ではないのです。
その人の元の容量は変わらないので、使い過ぎるとパンクしてしまいます。

疲れて容量オーバーになっている時には、体にかかる刺激量を減らして回復できるようになるまでじっくり待ちましょう。
気持ちのいい秋に向かって、しっかり休養して疲れを取っていきましょう。