やりたいことからやってみる

更新日:2022.05.05

執 筆:整体師 飯島淳

前向きになれず、中々モチベーションが上がらない。
そんな時は、先ずはやりたいことを探し実行してみましょう。
それが、脳にとても良い栄養となります。

なぜやりたいことからやる方がいいのか

自分のやりたいことをやるのは、脳に対して素直な反応です。
頭で思ったことと、行動(体)を同じにすることは、自律神経にとても重要なことです。

「もうやりたくない!」という言葉を発したい時に、周りの目が気になって言わずに我慢することは、頭と行動を一致させていません。
我慢すると体に緊張が出ます。筋肉や神経が緊張することで、交感神経が高まります。
このような対応が続くと、気が付かないうちにどんどん興奮モードが働きエネルギーが消耗してしまいます。
何もしていなくても、体の緊張が増え、もっと疲れやすい体になってしまうのです。

こうならないためにも、やりたいと思ったことをやって、頭と行動を一致させてあげましょう。

やりたいこと・楽しいこと・褒められることには、ドーパミンというホルモンが分泌されます。
すると、幸福感が得られます。

やりたいと思ったことを考えただけでも、ドーパミンは分泌します。
そして、実行してあげると更に多く分泌されます。やりたかったことを達成するとまた分泌するのです。
やりたいこと→実行→達成で、多くのドーパミンが分泌されることになります。

この流れを作ってあげると、脳が幸せ感に包まれます。

先ほどの、やりたいこと→実行→達成を行うと、脳は次のやりたいことを探しドーパミンを欲しがるようになるのです。
そして、1回目より2回目、3回目と増えていく時に、もっとやりたいことはないのか?上手くできることはないのかと工夫する様になっていきます。
ポジティブなことに目が向きやすくなっていくのです。

達成感を味わい自分を褒める

やりたいことをやることが、幸せに繋がります。
ストレスで自律神経を乱している時には、嫌なことや不安なことに意識が向いてしまいます。

ほとんどの人には、しなければならない仕事や嫌々すること、例えば、しないと罪悪感がある家事などがあります。
この時に発動するのは「ノルアドレナリン」といって、なんとかストレスな状況から避けようと交感神経を働かせる作用になります。
不安や恐怖から一時的に回避しようとするのもこの反応になります。

当然、動物として必要な神経反射です。これがないと身を守ることが遅れてしまいます。
エネルギーに満ちている人がこれを時々行うのはいい刺激になります。
成長に繋がることもあるでしょう。

しかし、自律神経に不調をきたしている状態では、過剰な緊張を作ることになるので向いていません。

やりたいことを実行して達成することで、脳に幸せを与え緊張をほぐしてあげる。
達成感もしっかり味わい尽くして自分で自分を褒めてあげる。
または、人から褒めてもらう。
ドーパミンは報酬系とも言われるホルモンです。
精神的な報酬(達成や褒められる等)によって、脳の活性化でやる気が湧いてくるのです。

これで益々脳内は幸せ感を増してモチベーションが上がり、前向きになっていくのです。