自分を大切にする

更新日:2021.09.09

執 筆:整体師 齊藤佳穂

寒暖差や気圧の変化が大きく調子を崩しやすい時期ですが、体調はいかがでしょうか。
体が辛いのに無理をしていませんか?

今回は、自分を大切にするということについてお話していきます。

自分の感情や体の状態を感じよう

みなさんは自分を大切にできているでしょうか。
自分を大切というと曖昧なので、今回は特に感情や体の状態に耳を傾けられているかという視点でみていきます。

自分の声、感情や体の状態を感じることはできていますか。
怒り、悲しみ、疲れ、眠気など、これは全て必要だからでてきています。大切なものを傷つけられたときに、怒りの感情がでることでそれを守ることができたり、体力を消耗して疲れを感じることで休んで回復することができたりします。
そうやって、そのときに適した対応をとることができるのです。

しかし、日々過ごしていると、自分の思い通りになることばかりではありません。怒りたいけど立場上難しい、疲れたけど休めないといった状況もあるでしょう。
社会生活を送る上で、ある程度は仕方がありません。
しかし、それを抑えつけてばかりでは問題が起こります。
我慢し続けることは辛いので、次第にそれらを感じられなくなってしまいます。すると、そのときに適した対応ができません。
そうやって感情や体の状態を無視していると、SOS信号として体や心に様々な症状が現れます。

我慢しないで表現しよう

では、どうしていけば良いのでしょうか。
前述のように、全部が自分の思い通りにいくことはありません。そのため、自分の感情や体の状態を表現できる場面を作ることが重要です。
職場で我慢をすることが多いのであれば、家族や友人、趣味の仲間、整体の先生など、別のコミュニティでそれらができる場面を増やしてあげられると良いでしょう。

感じないことが一番負担になるので、まずは「私は今怒っているな」と感じるだけでも効果があります。
また、その場で出すことができなくても、誰かに話す、紙に書き出す、一人のときに声に出してみるなどで表現することもよいでしょう。
直接的な表現方法でなくても、クッションを殴る、そのときの感情に合った歌を歌うなどもおすすめです。

自分の状態がわからないときは...

しかし、長い間自分の声に耳を傾けていないと、それを聞くことは大変です。
自分が本当はどう感じているのか、どういう行動がしたいのかがわからない方も多いでしょう。

そういった場合は、好きなものやおいしいものを食べる機会を作る、趣味の時間を作る、丁寧にハンドクリームを塗る、お茶を飲んでのんびり過ごしてみるなど、自分のために時間を使うところから始めてみてはいかがでしょうか。


自分の体は一生付き合っていくものです。不具合が発生したからといって機械のように部品を交換することはできません。
これからも長く付き合っていく自分自身を大切にしてあげませんか。