自分を知って次に進む

更新日:2022.04.08

執 筆:整体師 飯島淳

ストレスで自律神経が乱れている状態から抜け出すためには、自分の現状を知る必要があります。
自分を知ることで、困った時に良い方に導くには何から実行したらよいか、が見つけやすくなります。

自分を知る

ストレスが原因で自律神経の状態が悪化し、めまいや息苦しさ・不眠などが起こっていることがあります。
この時に、自分に何が起きてどうなっているのかを知ることはとても大切です。

先ずは、そもそものストレス要因は何なのか?
対人関係における怒りの感情だったのか。
両親との問題で起こった、いらだちだったのか。
温度変化に体がついていかなかったのか。
変な体勢で、ずっと作業していたことなのか。

自分に何が起こったのか。
どんな感情が湧いていて、それが解消しきれていない状態なのか。
どんな体の使い方をしたために悪くなったのか。
今の自分を知ることで、何が起こったのかを再度考えてみましょう。

また、そもそも自分の体の癖や心理的な癖はどの様なものか、把握出来ているといいでしょう。

  • 右手を使っていることが多い。
  • デスクワークで、前のめりになっていることが多い。
  • 0か100か極端な考えで、中途半端では心理的に気が済まない。
  • 常にネガティブ思考。
  • 自分に自信がない。

体や心理的な癖は、無意識のうちに現れます。
この癖を分かっているだけでも、対処の仕方が変わります。
感情や思考・行動や体について自分を知ることで、症状を未然に防げる可能性が広がるでしょう。

体と心を再評価

自分をしっかり知ったら、自分の現状を再評価してみましょう。
一度立ち止まって、元々の原因について本当にその判断しかないのかを考えてみるのです。

今の体はどうなっているのか、どこが悪いのか。
例えば、息苦しいと感じ、肺が悪くなったと諦めていたが、自律神経の問題だったと気が付くことがあります。
自律神経の緊張で横隔膜の動きが低下しているならば、先ずは腹式呼吸を意識的に行うことで少しずつ改善に向かう、という判断ができます。

今の心はどうか。
感情のまま相手に声を上げて言葉をぶつけてしまった。
やってはいけない行為だったと後悔して落ち込んでいるとしましょう。
再評価をすると、自分ではダメな行為と思っていたことが、ある部分では良いことと認識できます。
例えば、感情のまま声を出せたという部分は、発散のためにとても良いことだ、自律神経に必要なことをしてあげた、と気付くでしょう。
感情を表現したことを肯定できるようになると、ストレスは軽減します。

体と心、自分を知って再評価したことによって、行動や感情・思考をそれもよしとして考えられます。または、違う視点に気が付きます。

改善に向かうには、自分の体と心を知ることです。
先ずは、体を知り状態を整え、姿勢や筋肉のこわばりを取り除きましょう。
そのことで自律神経の緊張が緩和し、リラックスしやすい体になります。
その次に、感情や思考・行動に取り組みましょう。
自分を受け入れて肯定できるようになると、心に落ち着きが芽生えます。

自分の体と心を知ることで、自律神経の不調から脱出していきましょう。