体と心を興奮させる

更新日:2019.04.05

執 筆:整体師 飯島淳

皆さん、日常で体と心を興奮させていることはありますか。

今回は、スポーツをしたり、好きなことに没頭したりするなど、興奮することの重要性についてお話ししていきます。


自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。
そして興奮することは、交感神経の働きを高めていくことになります。


健療院グループ総院長のブログ「症状とは○○が現れている。」では、3月に当院で行われた「症状改善のための心と体の勉強会」の内容から、

  • 症状は本能を抑え込むことが原因で出てくる。
  • 本能を抑え込むと筋肉が緊張する。
  • 声を出すことや筋肉運動をして、抑圧していたものを発散させる重要性。

と、いうことが書かれていました。


人間は理性が強いのでしたいと思う本能を抑え込み、しないという選択をすることが多くあります。考え抜いた末に、実際に自分がしたいこととは違う行動を取る場合も多いでしょう。
大人になればなるほど、このようなことが多くなります。

1歳の子供はそこまで考え抜いて行動をしません。本能のままに行動するからです。
構って欲しい時には、泣いたり叫んだり抱きついたりして構ってもらいます。
本来これがストレスを溜めない行動です。

しかし、学校に行き・会社勤めをして社会生活の中で過ごしていると、本能のままに行動できない状況があります。
そこで、本当にしたいこととは別の行動をとらざるを得ない場面が増えていきます。


嫌いな上司がいた場合、その下で働きたくない…。
しかし、異動になるか会社を辞めるかしない限り、その上司の下で働くということになる。

この嫌いな上司の下で働きたくないという気持ちを我慢しながら仕事をすると、気持ちを抑圧するので筋肉に緊張が生まれます。
これが多くなると、自律神経を乱す要因になっていきます。


これでは、辛いですよね…。
少しでも自律神経の状態を良くするために、体に症状が出てこないようにするために自分の出来ることを行いましょう。


そこで、今回お伝えしたいのが「体と心を興奮させる」ということです。

抑圧することで筋肉の緊張状態が続くと、交感神経の働く力が弱まります。
交感神経の能力が10あったはずが、4になってしまっているというような状態になります。

そこで、あえて体と心を興奮させて刺激し、交感神経を活性化していきましょう。
活性化することで、4だったものが、6になり8になりと、交感神経を働かせる能力がだんだんと戻ってきます。


では、どのようなことで体と心を興奮させるのか、皆さんも想像はつくでしょう。

  • スポーツ観戦に行き、周りと一緒に大声で応援する
  • 実際に自分が運動する
  • 駅などの階段をダッシュで上り心拍数を上げる
  • カラオケで熱唱してみる
  • 楽しいアトラクションにチャレンジ…
  • ドキドキするようなものを観る

など、いくらでも存在します。


体と心を興奮させることで、今より交感神経の働きに磨きをかけましょう。
心拍数が上がっている状態に慣れさせましょう。

交感神経がより良く働けると、ストレス時の対処能力がアップし、ストレスに強い体と心が備わっていきます。


ただし、疲弊しきっていてエネルギーが全くない状態の時は、興奮させ過ぎるのは控えるか、小さな興奮から始めましょう。