毛細血管を元気にしよう

更新日:2020.09.18

執 筆:整体師 飯島淳

9月になりましたが、まだまだ暑さが続きそうです。
暑さや新型コロナウイルスの影響によって、この夏は例年より体を動かすことが少ない方が多くいます。
すると、血流が悪い状態になりやすいです。

毛細血管の働き

体の疲労を取ることや各組織を活性化させるには、血液を隅々まで届ける必要があります。
血液は、酸素・栄養・水分などを運ぶ役割があるため、それらが細部まで届くことで各組織がしっかりと働けるのです。


血液を運ぶための血管には、動脈・静脈そして毛細血管とあります。
心臓から出てきた血液は動脈に流れます。そして毛細血管を経由して静脈に流れ、心臓へと血液が戻っていきます。

毛細血管は、動脈や静脈と違って壁が薄く細いのが特徴です。
厚さは髪の毛の10分のぐらい。
壁が薄いことで酸素や栄養を壁の外の細胞に運びやすく、そして二酸化炭素や老廃物を受け取るという働きに長けています。

例えるなら、車で走る場所として高速道路の下り線が動脈。
インターで降りて国道や県道・私道が毛細血管です。
この細かな道があるので、目的の各家にお届け物を運ぶことが出来ます。
そして帰りは高速道路の上りが静脈といったところでしょうか。


薄く細い網目状にたくさんある毛細血管は、1~2箇所が流れなくなっても特に大きな症状が出ることはありません。
たくさんあるので、他でもある程度カバー出来るのです。
しかし、段々と流れがなくなっている毛細血管が増えてしまうと細部まで酸素や栄養を届けることが出来ません。

このように毛細血管の流れがなくなり使われなくなってしまうことがあります。
その原因は、運動不足や食生活の乱れ・睡眠不足であり、このような血管はゴースト血管と呼ばれています。

血液運管を良くしよう!

テレワークで通勤がない方やスポーツやウォーキングの機会が減るなど、運動不足で血流が悪くなっていくのは原因の一つです。
軽めの有酸素運動をして、血液循環を良くしましょう。

食生活では、糖質が過剰になっていると血管壁に傷を作りやすくなります。
そのことで、壁が壊れて使われなくなる血管が出てきてしまいます。それから、揚げ物も控えましょう。
お勧めの食材は、抗酸化作用があるビタミンA・C・Eやベータカロテンなどを多く含む食材、トマトやブロッコリー・ニンジンなどです。

それから、睡眠不足も当然ですが良くありません。
適度にエアコンを使用しながら、深い睡眠を心掛けましょう。脳をしっかり休ませてあげて下さい。


毛細血管は、一度壊れて死滅しても再生が可能です。
しっかりケアをしていけば復活して、酸素や栄養をしっかり届けてくれます。 すると、疲労感が取れ、組織が活性化して、老化防止に繋がります。
毛細血管を元気に保ち、残暑を快適に過ごしましょう。