やり過ぎない

更新日:2017.09.08

執 筆:整体師 飯島淳

今回は、色々な事を「やり過ぎない」ことについて話します。

食べ過ぎ・飲み過ぎ・働き過ぎ・太り過ぎ・ダイエットのやり過ぎ、 イライラし過ぎ・休みを取らなさ過ぎなどなど。

人は、何かを続けてやり過ぎてしまう事によって症状などが悪化してしまうことがあります。
同じ行動を繰り返し行っていることによって、起こる出来事や、出てくる症状があります。

簡単なところで考えてみると、食べ過ぎるとどうなるでしょう。
内臓に負担がかかる。続けていれば太るし、生活習慣病にまで発展することもあるでしょう。
内臓は、自律神経支配で働いていますので、自律神経にも負担がかかります。
自律神経の不調時には、食事量を減らすことにより、自律神経の負担軽減になる場合もあります。
もう少し食べたいけど、ほどほどにしておくようにしてみることも必要です。
状態によっては、1日1食だけでも良いでしょう。

働き過ぎではどうなるでしょう。
脳が休む間もなく仕事モードで動き続け、交感神経モードが続いてしまう。
昼も夜も、休日も頭が仕事モードで動いている。
脳のことを思うと、少し休ませてあげてほしいと思ってしまう。
当然、体の筋肉等も疲労困憊になってしまうでしょう。

休息が少なく、回復するための副交感神経が良い状態で働いてくれません。
ON・OFFをしっかり使い分けすることも上手くならなければなりません。
働いたら、しっかり休みを取り、副交感神経モードを存分に使ってあげましょう。

イライラし過ぎはどうなるでしょう。
イライラしている感情が続いてストレスが溜まってしまい、そのまま放置していれば、交感神経の緊張は増え続けます。
思考の部分だけではなく、筋肉にも影響を及ぼします。
筋肉も緊張状態になり、こわばっていきます。
すると、呼吸筋などもこわばり、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、酸素が十分に体中を回らなくなり、酸素が来ないことで、筋肉や神経等の緊張がより高まってしまう。
この状態になっていると、イライラ感情も治まりにくくなります。

色々な事を「やり過ぎない」ためにも、心と体の部分を分けて対策を取りましょう。

体は、

  • 筋肉の緊張を和らげる事をしてあげる。
  • しっかり腹式呼吸をしてあげる。
  • ゆっくり湯船に浸かる。
  • 軽めにストレッチをする。
  • 重力があるので、立っているよりは、寝ている姿勢の方が筋肉には負担が少ないでしょう。

心は、

  • そのイライラする場面から離れる。
  • 思考を他の事に集中させて、緩和させる。
  • 違う視点から物事を考えてみる。
  • 自分勝手な思考になっていないか確認してみる。

など、様々な方法があるでしょう。

先ずは、体からチャレンジしてみる方が、簡単に出来て効果も早く実感しやすいでしょう。

やり過ぎてしまう行動は、大体の場合は、なぜか辞められない・・
いつもそういう癖がある。そうしている方が落ち着く。
ダメだと分かっているけど、ついやってしまう場合もありますよね。
この行動をやり過ぎてはダメだと分かっていないと、無意識の内にやり続けて、疲弊してしまったり、ストレスが溜まったりしてしまう流れを作る原因にもなりかねません。
その行動や思考をやり過ぎるとどうなる可能性があるのかを、頭の片隅に置いておくことが重要です。

エネルギーに満ち溢れていて元気な時には、やり過ぎてもまた直ぐに回復できます。
元気な時は、やり過ぎるぐらいやってみる時期も必要でしょう。

ただ、エネルギーの無くなっている時は、やり過ぎには気を付けましょう。
アクセルとブレーキ、どちらも上手く使いこなせるドライバーになりましょう。