目を動かす

更新日:2023.03.02

執 筆:整体師 飯島淳

目を動かすことで得られる利点はたくさんあります。
例えば、目の筋肉を動かすと血流が良くなり物が見えやすくなることや、目の疲れが取れることなど。

また、脳の働きも良くしてくれます。そして、首や肩のこりや痛み、めまいのケアなど、目を動かすことは、多岐にわたって体全体に大きな影響を与えてくれます。

目を動かさないと脳の働きも低下する

目のレンズから映し出された映像は、視神経を経由して脳でキャッチされます。
目に不具合が起きていると、物は見えにくくなります。
また、脳の機能低下によっても、見えにくいといったことが起こります。
目と脳の両方が正しく働いてくれることによって良く見えるのです。

スマホやパソコンでブルーライトを大量に浴びているため、目の疲れを感じている人はとても多くなっています。
電車に乗っていると、隣で物凄く明るい光でスマホを見ている方がいます。横にいても眩しくて目を閉じたくなるくらい・・・
強い光を浴びている方は、脳に大きなストレスをずっと受けていることになります。

また、パソコンに向かって作業している時間が長い方は、目を上下左右と大きく動かす機会が減っています。
例えば、パソコン作業でずっと下を向いている場合、目を上に向ける時間が圧倒的に少なくなります。そのことで、目を上に動かす筋肉が固まっていきます。
そして、目を上に動かす神経に刺激が入らないことで、そこから伝わる脳の活性化が出来ません。
脳が活性化されないことで神経の働きが悪くなり、筋肉のコリや痛み・めまいなどの不具合にも繋がってしまうのです。

つまり、目の影響が脳の働きをも低下させてしまう訳です。

このようにならないためにも、目をたくさん動かしていく必要があります。

効果的な目の運動

物を見る難易度を優しい順に考えると、静止時(顔や体)で止まっているものを見る→静止時に動いている物を見る→動いている状態(顔や体)で静止している物を見る→動いている状態で動いている物を見る、となります。

目を動かす時には、簡単なものからトライしましょう。

それでは目の運動をいくつか挙げていきます。

  1. ギュっと目を閉じて開いてを繰り返す。
  2. 近くと遠くを交互に見る。見る物を決め行うといいでしょう。 近くにピントが完全に合ったと思ったら、遠くにという流れで。
  3. 顔を動かさずに、目を上下左右出来るだけ大きく動かす。
  4. 体や顔を上下左右に動かして、止まっている物を見続ける。
  5. 寄り目運動・・・左右を中心に動かす寄り目です。これが出来なくなっている方が増えています。
    難易度を上げる場合は、寄り目したまま目を上下左右に動かす。
  6. 前を歩いている人を、歩いきながら少し顔を左右に振りながら見る。

目を動かすことで目の筋肉や神経に適度な刺激を入れましょう。
そのことで脳を活性化し、集中力や記憶力など、脳の機能も上げていきましょう。