栄養を摂って寒い冬を乗り越えよう

更新日:2023.02.02

執 筆:整体師 齊藤佳穂

みなさんは、季節によって不足しやすい栄養素があることをご存知でしょうか?

夏は汗をかくので塩分を摂った方がよいというのはよく耳にしますね。
それと同様に、冬も意識して摂取した方がよい栄養素があります。

冬に栄養が不足するわけ

冬は寒さに対応するため、大量のエネルギーを消費します。
そのため、「冬型栄養失調」と呼び名があるほど栄養が不足しやすいのです。

以下では、冬に不足しがちな、また積極的に摂取すべき栄養素を、自律神経症状と絡めて紹介していきます。

冬に特に摂取してほしい栄養素

ビタミンB1

冬は体を温めるために、エネルギーがたくさん必要になります。
そのため、糖質を分解しエネルギーを作るビタミンB1はとても重要な存在です。

不足すると、集中力の低下、倦怠感、無気力に繋がります。

大豆やマイタケ、しらす干しなどに多く含まれます。

ビタミンB6

ビタミンB6は、たんぱく質をエネルギーに変換するために必要な栄養素です。
免疫機能を正常に保つ働きもあるため、風邪のひきやすい冬にはぜひ摂取したい栄養素です。

またB6は、幸せホルモンのセロトニン・やる気やときめきを感じるドーパミンの合成にも携わります。

ささみ、まぐろ、にんにく、バナナなどに多く含まれます。

ビタミンC

白血球の活性化をしてくれるビタミンCも、免疫力をアップしてくれます。
また、冬の乾燥しがちな肌を守るためにも重要な役割を果たしてくれます。

ビタミンCは熱に弱いので、温かい食べ物が増える冬には不足しがちです。

また、ストレス抵抗力を高める作用があるため、ストレスが多い方にはよく摂って欲しい栄養素です。

キウイ、いちご、オレンジなどに多く含まれます。

鉄分

鉄分は、ビタミンCが不足すると吸収されづらくなってしまいます。
そのため、冬に不足しがちな栄養素の1つです。
吸収を補ってくれるビタミンCと一緒に摂るようにするとよいでしょう。

月経の多い女性は失われやすいので、特に意識が必要です。

鉄分が不足すると酸素を体に運びづらくなってしまうため、集中力低下、息切れ、動悸などの症状も現れやすくなります。

レバー、納豆、しじみなどに多く含まれます。

マグネシウム

血流をよくして、冷えを予防してくれます。
ストレスが生じるとマグネシウムの消費量が増えるので、積極的に摂取したい栄養素です。

ほうれん草、プルーン、バナナ、アーモンドなどに多く含まれます。


以上が、冬に特に摂取してほしい栄養素です。
食事からうまく栄養を取り入れて、寒い冬を乗り越えていきましょう。