更新日:2025.06.25
執 筆:整体師 飯島淳
「歯医者の予約を取るだけで不安になる」
「美容院に行こうと思っても、イスに座るのが怖くて動けない」
パニック障害の方にとって、こうした日常の行動がとても高いハードルに感じられることがあります。
また、同じように「電車やバスに乗れない」「人混みに入ると動悸がして呼吸が苦しくなる」といったご相談も多くいただきます。
これは、決して気のせいや心の弱さではなく、体が「危険」と判断して過剰に反応してしまっている状態です。
今回はその原因と、体から整える対策についてお伝えします。
パニック障害の方に共通しているのは、「自分の意思で抜け出せない状況」への強い不安です。
歯科や美容院、電車やバス、人混みなどでは、途中で逃げられない・助けを呼びにくいと感じることで、自律神経が過剰に働いてしまいます。
その結果、動悸・息苦しさ・発汗・めまいといった発作が起こります。
とくに、筋肉の緊張・呼吸の浅さ・内臓の硬さ・頭蓋骨のゆがみが重なると、体がより過敏に反応しやすくなるのです。
薬に頼らず、体からアプローチする。
筋肉の緊張をゆるめ、自律神経の興奮を抑えていきます。
そして、頭蓋骨のゆがみを調整し、脳の過敏さや疲労を軽減します。
呼吸が浅くなっている方には、呼吸筋の調整を行い、深く落ち着いた呼吸を促します。呼吸が深くなることによって、脳の興奮が収まりやすくなります。
また、内臓のこわばりやゆがみを整えることで、自律神経の緊張を緩めていきます。
筋肉・頭蓋骨・内臓にアプローチしていくことが、パニック症状の改善につながる方法です。
パニック障害の方で、「ベッドに横になるのが怖い…」という方には、座ったままでの施術にも対応しております。
その時の状態に合わせて、無理なく施術が受けられるような環境をご用意しています。
パニック障害の方には、まず体を変えることで症状が少しずつ変わっていく体験をしていただきたいです。体の変化を実感することで、希望や安心感が高まり、より一層回復を早めることにつながります。