不安を上手に取り扱う

更新日:2023.01.12

執 筆:整体師 飯島淳

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

不安で頭の中がいっぱいな人もいるでしょう。
そんな時に、不安にどう対処するのかを考えていきましょう。

不安は脳内の一部分

先行きが不安で仕方がない・・
何かをするにも、不安が直ぐに脳の中で大きくなることはありませんか。

不安は脳の中で縦横無尽に動き回ります。
意識と無意識の両方で、不安は脳の中に流れています。
ここが厄介なところで、無意識でも不安は動き回ってしまうのです。

一度大きな不安が起きた場合、そのあとも無意識の部分で不安は働いています。
ふとした時に不安が意識のところに昇ってくるのです。
不安が強い時は、何かに集中していないと、直ぐに脳内で不安が優位になり湧いて出てきてしまいます。

0.001~0.003秒で脳は視覚情報から不安をキャッチします。
ここはまだ無意識領域ですので、自分は気づいていません。
0.004秒経つと、不安なことを認識できるようになっています。

このことから分かるように、とてつもないスピードで不安をキャッチしてしまうのです。
不安を感じるスピードが速いのは、それだけ体に重要だからとも言えます。
本当に危険な時にはとても役に立ちます。
飛んできた物から避けたりしやすくなるでしょう。

不安は、思考で感じる前に反応してしまうので、コントロールが効かない時もあります。
しかし、それは脳内の一部分での動きです。
その不安に支配されている訳ではありません。

そのことをしっかり認識しておきましょう。
不安な部分があるけど、「今はご飯を食べているだけ」のように、一つ一つ分けて認識する癖を身に付けましょう。

不安を遠ざける

不安は人知れず湧いて出てきます。
これにフォーカスしてしまうと、不安に脳内を占領されてしまいます。

そこで、いかに不安を遠くに追いやるかが重要なのです。

不安がいっぱいでどうしていいのか分からない人。
不安を和らげることなんて出来ないとやや諦めている人。
この方達に、対処を始める前の前提として認識して欲しいことがあります。

不安を軽くすることは、「簡単なことではないけど、可能」であるということです。

不安を対処できることを知り、希望を持って臨んで欲しいです。
その希望は大きな力になるはずです。

ここからは、今までのメルマガでも触れている部分があると思いますが、重要なのでもう一度不安の対処法をお伝えします。

  • マインドフルネス・瞑想などで意識の場所を明確に変える。
  • 深呼吸をして、その呼吸に集中することで、体に意識を向けさせる。
    そして深呼吸することで副交感神経を活性化させ、リラックス状態に持っていく。
  • やりたいことに意識を向けると、段々不安の信号は弱くなる。
  • 不安なことを考えたあと、直ぐに「はい、次!!」と言ってみる。
    その刺激が脳内で変化を与えてくれる。
  • とにかく体を動かす。ウォーキングでもラジオ体操やけん玉でもOK。
  • 体の感覚を感じる。手や足の温かみ。腕の力の抜け具合など。

これらの対処法を使って不安を軽くしましょう。
不安が軽くなることで、思考にも変化が出てきます。
物事の視点も変わってくるでしょう。
一つずつ取り組んでみてください。