更新日:2011.05.26
執 筆:整体師 飯島淳
※DSM-IV-TRによるパニック発作の診断基準より加筆修正。
強い恐怖や不快を感じていることがはっきりと区別できる期間に、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が突然に発現し、10分以内にその頂点に達するか?
下記のような判断基準が設けられています。
発作の種類は3つあります。
何かをきっかけに発作が起きたり、それを予期したときに発作が起こります。
例えば、電車に乗ることを恐怖に感じている人が、実際に電車に乗ったり、電車に乗ることを考えたりするだけで発作が起こる場合があります。
これは、社会不安障害やある特定の恐怖症、強迫性障害、分離不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、うつ、境界性人格障害などの病気で起こることも多いです。
きっかけになるものはありますが、毎回必ず起こるとは限りません。電車に乗っている時に発作が起こりやすい方が、電車に乗っても起こらないことがあります。
きっかけもなく突然起こることがあります。このケースはパニック障害の症状として起こることが多く、より不安を募らせることになります。
睡眠時に起こることもあり、突然苦しくなり起きてしまうこともある為、不眠症を併発することがあります。身体症状では、動悸・心悸亢進が一番多く、続いて息苦しさ・呼吸困難、そしてめまい・ふらつきの順に多いです。
いわゆる自律神経失調症の症状が多いため、自律神経の乱れが非常に関連していることが分かります。
また、精神症状で一番多いのは、「死への恐怖」で、その次に「気が狂うのではないかという恐怖感」が多いです。
「心臓がドキドキする」という人がいますが、発作のことを「心臓が口から飛び出しそう」や、「破裂しそう」などと表す方も多くいます。
自律神経失調症が原因で起こる場合は、ここまでの動悸は起こりません。
「息苦しい」などを訴える患者さんは、
などと言います。
呼吸が乱れて呼吸困難に陥ることが多いのですが、これは過換気症候群に似ています。この過呼吸発作は、血液中に酸素が増えすぎて呼吸困難になりますので、紙袋などで口と鼻を覆い吐いた息を吸うと良くなります。
発作との合併症状としてあらわれることも多いです。
「パニック障害」