自律神経と息の関係

更新日:2010.11.09

交感神経の働きの加減が、呼吸に影響を及ぼす

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
このうちの、交感神経が優位に働いている場合は、体が緊張状態になっていたりします。ストレスを受けたり、仕事や家事などで疲労している時や環境の変化など、さまざまな原因で交感神経が優位に働きます。

一時的な交感神経優位は、やる気を出したり、集中力が出たりと良い面も当然あります。でも、交感神経優位が長期的に続いてしまうのがいけないのです。この交感神経の働きによって、持続的に体が緊張してしまっていると、呼吸が浅くなってしまうことがあります。

呼吸をコントロールすることで自律神経を整える

自律神経は、自分で意識的に動かしていない部分で働いています。
心臓・血圧・呼吸・胃や腸など意識とは別に自律神経が勝手に動かしているのです。
しかし、呼吸は意識的にもみなさん動かしている時もあると思います。

自律神経の中で、呼吸は意識的に動かせる大切なところなのです。
この呼吸を自律神経が乱れている時には、意識的に行なうのも必要です。
ただ何となく呼吸するのではなく、腹式呼吸をお勧めします。

腹式呼吸のやり方

吸った時にお腹を膨らませて、吐いた時にお腹をへこませる。ゆっくりと。
特に、吐いた時に副交感神経が働きます。この副交感神経を働かすことがとても重要なのです。

副交感神経を働かして、体をリラックスする方向に持ってき、交感神経で起きている緊張を抑えます。そうすることで自律神経のバランスを整え改善させて行くのです。
交感神経優位の時には、なかなか腹式呼吸が出来ない人も多くいます。

体に無意識に力が入っている為に上手く出来ないのです。
少しずつ練習するしかありません。自分の呼吸に意識を持つことが必要なのです。
特に、寝る前には腹式呼吸をよく行なって、副交感神経を働かせて体の緊張と少しでも取り除いて眠りに付くことをお勧めします。