ゴール設定で自律神経の負担を減らそう

更新日:2017.10.05

執 筆:整体師 飯島淳

今回は、何かを行う時に、どこをゴールに設定するかについて話します。

例えば、仕事で忙しいという人に、その忙しさは、「いつ頃まで続きますか?」と訊いてみたとします。
すると、「当分続きます」という答えが返ってきたとします。

当分という曖昧な期限は、人によって異なります。
3ヶ月を当分と言う人もいれば、2年を当分と言う人もいるでしょう。

先が見えず長く続くことがうれしいことでしたら、そのままでも良いこともあるでしょう。
しかし、しんどいことやストレスになるようなことは、ずっと続くと考えているだけでもとても辛い。

仮に、同じ期間かかる出来事だとしても、その間の気持ちの持ちようは変えたいものです。
ストレスを抱えたまま時間が長く経過していくのは、想像するだけで大変そうですからね。

例えば、AからFまで終わらせる、忙しくストレスのかかる仕事があるとします。
Fの仕事が終わるまで、Fのことばかり頭の中にあり、心の休まることがない。
土日になっても「Fまで先が長いな~」とぼんやりと考えてしまう。
今日1日懸命に仕事をやりきって頑張ったはずなのに、Fまでのことを考えてゾっとする・・

このままではずっと、交感神経優位な状態が続いてしまいます。
こうなれば、呼吸や睡眠も浅くなる。筋肉も緊張状態が続きます。
このような流れの後に、自律神経が乱れてしまう人が多くいらっしゃいます。
Aからスタートして、Dの仕事までやっと来たけど、

  • 頭が働かなくなってきた・・
  • 朝起きられなくなってきた・・
  • 食欲がなくなってきた・・
  • 息苦しくなってきた・・

など、自律神経症状と言われるものが、色々出てくる。

仮に、仕事内容が同じだとしても、気持ちの部分で変化を起こすことによって、ストレス軽減に繋がる可能性があるでしょう。

今回のテーマは、

  • 仕事のゴールをFだけにしないこと。
  • ゴール設定をいくつも作ってあげること。

例えば、Aからスタートしたら、Bを第一目標にして頑張ってみる。
または、Aが30日かかるとしたら、1週間の目標を立ててみる。
1日でどこまでやるか、ゴール設定をして、そこに向かって張り切る。
もっと細かくすると、午前は・・午後は・・という感じでゴール設定する。

ゴールを達成した時は、達成感・満足感が湧きます。
大なり小なり達成感・満足感が出れば、ストレスが溜まる方向とは、ベクトルが違うはずです。
達成したら、少しのご褒美を自分にあげるのも達成感を味わうための方法。
感情で達成感を味わうという人も有でしょう。
または、美味しいディナーを食べる。
いつも買わないドリンクを買って飲む。
などというように目に見える物で行うのも一つの方法。

Fまでずっと達成感・満足感がないまま進むよりは、よほどこちらの作戦の方が自律神経に優しいです。
特に、エネルギーが枯渇している人は、細かいゴール設定が必要です。

仕事に限らず、家事や育児、習い事、プライベートの遊び、どんな場面でもこのゴール設定を変えることにより、そこに行くまでの意欲が出て来ることもあります。
モチベーションアップに繋がることもあるでしょう。

自律神経への心理的・身体的な負担軽減のためにも活用してみてください。