体の状態で、呼吸は変わる。

更新日:2019.08.13

執 筆:整体師 神田昌紀

さて、あなたは今まで体や心に緊張を感じた場面がいくつもあったかと思います。
その時はどんな感じがしたでしょうか?

それぞれ感じ方は違うと思いますが、多くの人はドキドキ、そわそわして落ち着かなかったり肩に力が入ったり、胸やお腹に違和感や苦しさを感じるかと思います。
このように人は大きなストレスを受けると交感神経の働きにより体を緊張させます。
しかし、大きなストレスが過ぎ去れば、本来体は元の状態に戻ります。
体が元の状態に戻らない場合は、体が常に緊張している可能性があります。
それはある事を続けているからなのです。

体が緊張すると、呼吸は浅くなる。

私たちが呼吸をするときは口や鼻から空気が入り、気管を通り、肺が膨らみます。
この時に呼吸筋と言われる気管の周りの筋肉や胸の筋肉、肺を広げる為の横隔幕が動きます。
この筋肉がガチガチに緊張していると、十分に酸素が吸えずに苦しくなってしまいます。

では、なぜこれらの筋肉は緊張してしまうのでしょうか。

体が緊張する口呼吸

あなたは普段、口と鼻どちらで息をしているでしょうか。
無意識で口呼吸になっている人は要注意です。
人間の身体は鼻と口の両方で呼吸を出来ますが、実は口よりも鼻のほうがたくさん酸素を取り入れることが出来ます。

なぜかというと口を開けると気道が少し塞がってしまいます。
すると、その分酸素が入る量が減ってしまいますので、100%の容量を使い切れない状態が続いてしまいます。

もちろん日常的に口呼吸の人は100%肺が膨らませることが出来ません。
膨らんでいない分筋肉が伸びたり縮んだり出来ないので、そのまま呼吸筋がガチガチになり常に緊張している状態になります。

内臓が圧迫される姿勢

よく患者さんから「どんな姿勢が良い姿勢ですか?」と聞かれることがあります。
姿勢が良い状態とは、しっかりと体が機能出来る状態のことを言います。
例えば、筋肉がしっかりと伸びたり縮んだりする事で体を動かすことが出来ますね。

また、内臓も筋肉です。
長時間デスクワークで背中が丸まっているとお腹が圧迫されてしまいます。
この状態が続くと胃は縮みっぱなしになります。
すると胃の機能が十分に発揮出来ずに、胃もたれや縮んだ胃が横隔膜を圧迫することで息苦しさになってしまいます。

そのため、運動などで筋肉を伸び縮みさせることは、体が本来持っている機能を引き出すために必要なのです。
ただし調子の悪い人は運動をすることが大変な状態かと思います。
そのような場合は、まず大きく深呼吸することから始めましょう。
そこから徐々に余裕が出てきたら体を動かすのがおすすめです。

体の状態によって、呼吸が変化することがお分かりいただけましたでしょうか。
このあとのページでは、呼吸と心の繋がりについてお伝えしていきます。

「呼吸が浅い、息苦しさと心と体の繋がり」

  1. なぜ、息苦しくなるのか。
  2. 体の状態で、呼吸は変わる。
  3. 呼吸と心。その意外な繋がりとは。
  4. 息苦しさを改善させるには...?