今昔物語 齊藤佳穂 VOL.1

こんにちは、今月から今昔物語を担当する川崎整体健療院の齊藤です。
自律神経を乱しながら過ごしてきた、私の半生についてお話していきます。全7回、よければお付き合いください。

私は健療院ができた1992年、東京の外れで生まれました。
小さい頃はまんまるで、産まれたての私を見た母は、娘に出会えた喜びよりも顔が丸いことに驚いたそうです。
赤ちゃんってこんなに丸いんだという感想は、他の赤ちゃんと並んだ姿を見て、この子の顔が特別丸いんだな、というものに変わりました。
顔の丸さを気にしている私は、母の「大人になったら自然とシュッとするわよ」という言葉を信じているのですが、今のところ変化は現れていません。この先心身共に大人になれば、顎のとんがったシュッとした顔になれるのでしょうか。

私は待望の第一子だったこともあり、蝶よ花よと育てられました。たくさん愛情を注いで、私の気持ちを大切にしてくれた親には今でも感謝しています。
そうして育てられたことで、やりたいことを素直に伝えられるようになりました。

そんなある日、新しいやりたいことが見つかりました。
それはサッカーです。
通っていた幼稚園にサッカークラブがあり、当時TVで見ていた、体が小さくなった名探偵に恋をしていた私は、憧れの彼がやっていたサッカーに興味を持ちました。
今まで親に否定をされてこなかったため当然OKをもらえると思っていたのですが、答えはNO。幼稚園生の頃から始めている子は運動の得意な子が多く、運動の苦手な私がいると足を引っ張るし、いるだけで迷惑がかかるから、という理由で、クラブへの参加は却下されてしまいました。

運動のできる子の中に私がいると確かに足を引っ張るし、そんな状態ではクラブを楽しめなかっただろうと今では思えます。
しかし、当時は気持ちを受け入れてもらえないことに慣れておらず、私は存在するだけで周りに迷惑がかかるのか!と衝撃を受けました。
その出来事がきっかけで、いるだけで迷惑になるからそれ以上他人に不快な思いをさせないようにしようと、自分の気持ちを抑えて相手に合わせるようになっていくのでした。

周りを気にすることは周囲との関係を円滑にする良いことです。
しかし、それをやりすぎて自分の感情を抑えすぎてしまうと、体に様々な症状が現れます。担当の先生に聞いたことがある方や自覚のある方もいるのではないでしょうか。

そうして、周りに迷惑をかけないようにと誓った幼稚園時代。
次回は自立の方向を間違えた(?)小学校時代のお話をしていきます。



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