突発性難聴と自律神経

更新日:2013.09.07

執 筆:整体師 長井亜紀子

突発性難聴と自律神経の関わりについて

突発性難聴の原因の可能性の一つとも言われている血管障害。
血管に障害が起き、血流が悪くなることで、難聴だけでなく耳鳴りやめまいが発症します。

この血管障害にも、自律神経は深く関わっています。
そして、こういった症状の他にも過剰なストレスや過度の労働も、自律神経を乱す要因になります。

自律神経とは、自分の意思とは関係なく働くもので、内臓の働きや体温などを自動的に調整してくれる神経のことです。

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、それぞれが促進・抑制などの逆の働きをすることによって、バランスを保っています。
このバランスが崩れると、耳鳴りやめまい、頭痛や首・肩こり、動悸や体の冷え、下痢や便秘、口の渇き、ホルモンバランスが崩れるなど、様々な症状となって表れます。

また、交感神経はエネルギーを消耗させるため、過剰に働くと体の疲労感が取れにくくなります。
この交感神経に対し、副交感神経はエネルギーを保存させる役割を担っています。

また、交感神経が過剰に働くと、血管を収縮させるので、血流が悪くなり、血液の中の酸素や栄養素、温度が体全体に行きわたりにくくなるため、むくみや冷え症にもなるのです。

そして血流が悪くなると、首や耳回りの血行不良にもなるので、難聴の引き金にもなるといえるでしょう。