長引くコロナでの疲労対策

更新日:2020.05.25

執 筆:整体師 飯島淳

新型コロナウイルスの影響で、外出自粛で友人や恋人・家族とも会えないということが起きています。
また休業やテレワークなど仕事面でも今までの日常のように思うようにいかない日々が続いている方が多くいらっしゃることでしょう。
これが、絶対に2週間だけと決まっていたならストレスは違ってきます。
しかし、いつまで長引くか分かりません。
これから重要なことは、自分の体と心をいかに良い状態に保つのかということです。

なぜ疲れるのかを理解する

簡単に言うと、エネルギーを使うと疲れてしまいます。
多少の疲れなら、しっかり寝ることによって回復が可能です。
しかしエネルギーを使い過ぎることで、回復力も低下してしまいます。

肉体的に考えると、行動のし過ぎや同じ姿勢の取り過ぎなどで筋肉に刺激が多すぎたり、逆に動きがないことによって循環が行われなくなります。
すると、酸素が回らなくなって疲れが取れません。
重力に対して適度な運動(刺激)をしていることで筋肉がしっかり働けます。
宇宙飛行士のように重力がないところにいると、筋肉に対して刺激が少ないので地球に帰って来た直後は歩けないということが起こります。

脳では、危機感に対して敏感に反応するようなシステムになっています。
動物として、身を守るために備わっているシステムです。
今は不安や心配が多くなっていて、危機感として脳に入ってきます。
反応する時にはエネルギーを多く使います。


例えば、コロナのニュースを観ていると、数字がどうとか不安要素が無意識にでも脳内に入ってきてエネルギーを多く消費していることでしょう。
今後の心配や不安・焦りなど今までにない思考を多く使っているので、これでも多くエネルギーを消費していることになるでしょう。

それから、マスクの影響で呼吸が浅くなっていると、酸素がしっかり入ってきません。
酸素が少ないと脳がしっかり働いてくれませんので、疲れも蓄積しやすくなってしまいます。

コロナ疲れの対策

まずは、しっかりとした呼吸を確保すること。
不安や心配ごとが多い時には、呼吸は浅くなりやすい傾向にあります。
例えば富士山の頂上でずっと過ごすと考えて下さい。
酸欠になる場合もあるでしょう。

頭痛や吐き気、思考力の低下などは酸素が足りていないことで起こることがあります。
今はマスクをしているとどうしても呼吸がしにくいものです。
その中でいかにしっかりとした呼吸をするのかが重要になります。
自宅でしっかりと深呼吸をする時間を必ず設けるようにしましょう。
マスクをしながらでも定期的に呼吸の仕方を意識しましょう。

呼吸をするには、お腹の上部にある横隔膜を使います。
横隔膜がしっかり動くことによって、内臓も活性化されます。
内臓が良い状態ですと、栄養の吸収力も上がります。
酸素と栄養は、脳にとって重要なエネルギーの源なのです。


食事面も偏ってはいけません。一人暮らしの方は、簡単に食べられるようなものばかりにならないように気をつけましょう。
肉・魚・野菜類などいつも以上に満遍なく摂るように心がけましょう。
そして水分も不足にならないよう気をつけましょう。
テレワークにより、食事面・水分補給が疎かになっている方も多いのではないでしょうか。


外出自粛により毎日同じような繰り返しだと、気持ちも晴れやかになれません。
時には、心理的な発散を心掛けましょう。
今出来る限りのやってみたいことをやってみる。小さなことでもかまいません。積み重ねですので、どんどんトライしてみましょう。

心理的発散以外に、筋肉を使って発散させましょう。
スクワットや四股ふみ・筋トレ等、無理なく出来ることを選んで行いましょう。
筋肉を動かすことは発散に繋がりますので、終わったあとに少しスッキリすることでしょう。


まだ長引く可能性のあるコロナの影響。
不安のまま疲れを溜めていくのではなく、自分の出来る範囲でケアをすることによって日々の疲れを溜めないようにすることが出来ます。
ケアをするために考える思考は、前に向いています。自分のため、周りの人の明るい未来のために、自分の体と心を活性化させていきましょう。