アイシングの効果

更新日:2014.08.19

執 筆:整体師 飯島淳

正しいアイシングのやり方を知っていますか?

スポーツ選手がアイシングをしている姿を、テレビなどで観た事がありますか?
みなさんもケガをした時シップなどで冷やそうとした事がありますよね。

今ではアイシングはいろいろな場面で用いられています。
ここでお話しするアイシングは、「氷で冷やす」という考えでお話ししたいと思います。

アイシングをする理由

ところで、なぜアイシングが必要なのでしょうか? 血管収縮させ炎症(腫れ)がしずまり痛みが軽くなるという効果があるからです。 つまり細胞の新陳代謝の低下によって、損傷程度が抑えられ細胞の酸素必要量が減少することによって、細胞は部分的に冬眠状態になるのです。 この為損傷が広がらずに済むのです。

効果的なアイシング

では、いつ・どんな時に冷やすのかという事ですが、基本的には、急性時、たとえば、捻挫・打撲・骨折・突き指・スポーツ後の炎症などです。
急性時は早ければ早いほど良いでしょう。

方法としては、ビニール袋に氷を入れてそれを患部に当てたり、アイシング専用の物を使ったりと、色々あります。
冷やす時間は、個人差があるので一概には言えませんが、10分~20分を目安にします。一度冷やした後も炎症が治まるまで、何度か冷やした方が効果的です。

アイシングの目安と注意点

冷やした時の感覚の順番としては、

  1. 痛い・冷たい(ジーンと痛む)
  2. 暖かい(短時間だがポッとする)
  3. ピリピリ(鍼で突かれるような痛み)
  4. 感覚がなくなる。(冬の寒い日に、つま先の感覚がなくなるような感じ)

このように「4.感覚がなくなる。」の状態になったら、氷によって麻酔が効いた状態なので、いったん冷やすのを中断します。

この後、患部の温度が戻ってきて痛みが出たら、再度冷やします。
そこで、冷やす時の注意点として、零度以下の温度で冷やしたり、冷やす時間が長過ぎると、凍傷になる恐れがあります。

又、食品等で使用する保冷剤で冷やすのも凍傷になりやすいです。
それと、皆さんがよく使う、貼るタイプのシップでは、患部の温度が下げられません。
急性時などは、氷水等で冷やしましょう。

このように、アイシングすることによって、ケガなどの回復も早くなります。
日常でも、歯痛・鼻血・熱中症などにも使えると思います。
もし、温めるか冷やすか迷ったら冷やすことをお勧めします。